「Wrapping The Earth in 水間観音」開催に向け、寺院と鉄道をつなぐ光の体験づくりが始動
クロノス保全財団は、大阪府貝塚市の水間観音を舞台に、アートプロジェクト「Wrapping The Earth in 水間観音」の開催に向けた準備を進めています。
水間観音は、正式には「龍谷山 水間寺」といい、大阪府貝塚市水間に位置する寺院です。寺伝では、聖武天皇の勅願により行基が開創したとされ、古くから観音信仰の寺として地域の人々に親しまれてきました。今回のプロジェクトでは、そうした歴史ある寺院空間に現代の映像表現を重ねることで、来場者が地域文化に新たな視点から触れられる体験を目指しています。
本企画では、長谷川章による映像表現を軸に、寺院建築や境内の空間、周辺の自然、夜間の環境を活かした光の演出を予定しています。歴史的な場に映像を投影するだけではなく、水間観音という場所が持つ時間の積み重ねや祈りの空気を尊重しながら、伝統と現代表現が重なり合う鑑賞体験を構成していきます。
今回の大きな特徴は、水間鉄道創立100周年を記念した取り組みとして、走行中の列車内からプロジェクションマッピングを鑑賞する体験が計画されている点です。寺院境内だけで完結するイベントではなく、駅舎、沿線、移動中の視点を含めて、地域全体をひとつの体験として捉える構成となります。来場者は、鉄道で地域を移動しながら、まちの風景と光の演出が重なり合う特別な時間を体験することになります。
■ 開催概要
| 名称 | Wrapping The Earth in 水間観音 |
| 会場 | 水間観音(大阪府貝塚市水間638) |
| 日時 | 2024年11月22日(金)〜23日(土)18:00〜21:00 |
| 入場料 | 無料 |
開催に向けては、映像投影の位置、観客の滞留場所、鉄道利用者の移動導線、駅舎周辺での安全確認など、複数の要素を並行して整理する必要があります。特に今回は、寺院での鑑賞体験と鉄道を使った移動体験が重なるため、来場者がどの順序で会場に入り、どの場所で作品を見て、どのように地域を回遊するかという体験全体の設計が重要になります。
クロノス財団では、関係者間の役割設計や観客動線の整理を進めています。寺院での鑑賞体験と鉄道による移動体験が自然につながるよう、当日の動きや来場者対応の流れを事前にすり合わせ、来場者が安心して作品に向き合える環境づくりを進めています。
クロノス保全財団は、「Wrapping The Earth in 水間観音」を通じて、地域に根ざした文化資源を新たな形で可視化し、伝統文化の継承と創造的な発展に寄与してまいります。