Osaka Expo 2025

大阪・関西万博(UAEパビリオン)

2025 CALLIGRAPHY

大阪・関西万博(UAEパビリオン)

Osaka Expo 2025

2025年4月28日、大阪・関西万博(夢洲)アラブ首長国連邦館(UAEパビリオン)にて、公益財団法人クロノス保全財団は書のパフォーマンス「インクと響き ― 異文化が織りなす書のパフォーマンス」を開催しました。砂漠の文字文化と、和紙に染み込む墨の一筆。千年を超えて歩んできた二つの書文化が、万博という世界の交差点で、一枚の紙の上に響き合いました。

■ 二つの書文化の出会い

本公演には、1943年福井県生まれの前衛書家・吉川壽一氏と、UAE初のプロ書道家ムハンマド・マンディ氏が出演しました。砂漠の風が育んだアラビア文字と、墨と和紙が育んだ日本の書――異なる風土と歴史の中で磨かれてきた二つの表現が、同じ舞台で出会う特別な機会となりました。文字は、それぞれの文化が大切に受け継いできた精神の結晶です。その出会いは、国境や言語を越えて、文化が響き合う可能性を静かに示しました。

■ 大地から天空へ ― 即興の共演

会場では大判の和紙が床一面に広げられ、両氏が筆を運ぶたびに、墨と色彩が大地のように広がっていきました。マンディ氏がクーフィー体で詩を記し、吉川氏が「大地から天空へ」と一筆を書き加える――打ち合わせを超えて生まれる即興の共演に、世界中から訪れた来場者が引き込まれました。一筆ごとに立ち上がる緊張感と高揚感が、会場全体をひとつの空気で包み込みました。

■ 体験を支えた現場づくり

世界各国から人が行き交う万博の会場では、来場者が安全に、心地よくパフォーマンスと向き合える運営が欠かせません。クロノス財団では、来場者の動線や鑑賞の視点場、関係者間の役割分担を整理し、現場全体の流れを支えました。墨や画材の準備から、筆致の一瞬を文化財として遺すための記録撮影まで、多くのスタッフが連携する舞台を、誰もが安心して関われる形で整えました。

■ NFT・ブロックチェーンによる永久保存

本公演は「Wrapping The Earth ― 文化的SYO保全プロジェクト」の公式プログラムとして実施されました。完成した作品とパフォーマンス映像はNFT化され、ブロックチェーン上に改ざん不可能な形で永久アーカイブされます。無形文化財としての書を、国境を越えて保存・共有していく――その一歩を、世界が集う万博の地から踏み出す公演となりました。

■ 開催概要

公演名 インクと響き ― 異文化が織りなす書のパフォーマンス
会場 大阪・関西万博(夢洲)アラブ首長国連邦館(UAEパビリオン)
開催日 2025年4月28日
出演 吉川壽一(前衛書家)/ムハンマド・マンディ(UAE初のプロ書道家)
位置づけ Wrapping The Earth ― 文化的SYO保全プロジェクト 公式プログラム
主催 公益財団法人クロノス保全財団
企画・運営 公益財団法人クロノス保全財団