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2025.04.28 イベント

大阪・関西万博 UAEパビリオンで書のパフォーマンスを開催 ― 準備から本番、記録撮影まで

2025年4月28日、公益財団法人クロノス保全財団は、大阪・関西万博(夢洲)のアラブ首長国連邦館(UAEパビリオン)にて、書のパフォーマンス「インクと響き ― 異文化が織りなす書のパフォーマンス」を開催いたしました。本記事では、本番に至るまでの準備と、当日の記録撮影の様子をあわせてご報告します。

前衛書家・吉川壽一氏とUAE初のプロ書道家ムハンマド・マンディ氏
前衛書家・吉川壽一氏(左)と、UAE初のプロ書道家ムハンマド・マンディ氏(右)

二つの書文化の出会い

本公演には、1943年福井県生まれの前衛書家・吉川壽一氏と、UAE初のプロ書道家ムハンマド・マンディ氏が出演しました。砂漠の風が育んだアラビア文字と、和紙に染み込む墨の一筆――千年を超えて歩んできた二つの書文化が、一枚の紙の上で響き合う舞台です。マンディ氏がクーフィー体で詩を記し、吉川氏が「大地から天空へ」と書き加える、即興の共演が繰り広げられました。

ムハンマド・マンディ氏によるアラビア書道(クーフィー体)
ムハンマド・マンディ氏によるアラビア書道(クーフィー体)

準備、そして当日の実演と記録撮影

会場では大判の和紙が床一面に広げられ、両氏が筆を運ぶたびに、墨と色彩が大地のように広がっていきました。スタッフは墨・水・画材の準備から、筆致の一瞬を捉える記録撮影までを担い、文化財として後世に遺すための映像・写真の収録を行いました。一筆ごとに生まれる緊張感と高揚感が、会場全体を包み込みました。

大判の紙に揮毫する吉川壽一氏
大判の紙に揮毫する吉川壽一氏

NFT・ブロックチェーンによる永久保存

本公演は「Wrapping The Earth ― 文化的SYO保全プロジェクト」の公式プログラムとして実施されました。完成した作品とパフォーマンス映像はNFT化され、ブロックチェーン上に改ざん不可能な形で永久アーカイブされます。無形文化財としての書を、国境を越えて保存・共有していく――その第一歩となる公演となりました。